ケニア・イフォエクステンション (8月3日)発、
ケニア北部のダダーブへ到着する難民の莫大な流入への対応に急いでいる。UNHCR緊急対応コーディネーターのへノック・オチャーラ(39)は毎日、1500の家族(7500人)を十分に収容するため、最低300張のテントを設営しなければならない。UNHCRはパートナー団体と新たに到着した数千人もの難民を、ダダーブの過密して危険な場所から新しく増設し拡張した難民キャンプ地(イフォ・エクステンション)へと移した。11月末までに最低9万人の難民を収容することを目的としている。
1991年のダダーブ・キャンプ開設時には9万人を収容できるようにと設計されたのだが、今や40万人の数を対処するのに苦闘している過密状態を軽減するため、イフォ・エクステンションは新たに整備された。この2か月間で7万3000以上も新たな難民が到着している。彼らは、「アフリカの角」の地域の1000万人を襲った紛争と干ばつから逃れてきた人たちである。最近になってようやくケニア政府から認可を受け、UNHCRの支援チームは新たな収容施設、仮設トイレと給水所の建設を急いでいる。これら全てはUNHCRらが新しい施設へ難民を移設させると同時にできあがっている。
来週以降には、UNHCRは目標に辿り着くことができる。およそ1万人を対象としたテントは十分に設けられており、UNHCRのパートナーであるオックスファム(英国)は1万リットル貯水できるタンク3つを施設に取り付けた。国境なき医師団(スペイン)は、緊急医療サービスの提供を続けていく。「私たちは高度(Aレベル)な任務を行っています」とオチャーラは述べた。「しかしそれ以上の任務(Aプラス)をしなければいけないのです。みんな無理を強いられています。しかし私たちは続行しなければなりません」。
移転に際してのプロセスは課題が多い。急ピッチで進められている増設が、毎日1500人の難民へ対処する目標を掲げているため、テントを確保するため、移転家族は最低4人構成でなければならない。広大な砂漠の中に建てたテントへ移転する家族たちそれぞれには、様々な事情がある。移転センターにてある男性は、義母と一緒に住みたくないと苦情を申し立てている。オチャーラは彼に対し、今はそのようなことを言っている場合ではないと説得する。ある高齢の女性は二人の子どもをつれてよろよろ歩いている。体が弱いうえに、新しい家を求めて何マイルもの道のりを歩いて来たと言う彼女を、オチャーラは失望させまいとしている。「彼女は新しい家を求めて長い道のりを歩いてきたのです」と、オチャーラは彼女を新しい避難所へと送り届けた。
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