アディスアベバ、エチオピア 16日
UNHCRは、ソマリア難民をエチオピア東部にある一時滞在センターから65キロ離れた新しいメルカディダキャンプへと移動し始めた。
難民は、この数週間において悪化し続ける治安とソマリア中部と南部における人道支援への制限から逃れている。彼らは、最近UNHCRの支援により難民としてエチオピア政府に認定された、約7千人のソマリア人グループの一派である。
メルカディダはエチオピア南東において、2つ目に設置されたキャンプで、エチオピアでソマリア難民を受け入れている5つ目のキャンプである。
昨年4月に開設されたキャンプは、2万人が収容可能だがすでに定員に達している。
新しいキャンプが設立されたメルカディダの土地は、地元当局により提供され、2万人の難民を収容できる。難民はメルカディダに到着してから、3日間受付エリアに滞在した後、割り当てられた場所へと移動する。目標は週に500人を一時滞在センターから移動させることである。
エチオピアのソマリア地域では、4つのキャンプですでに6万人のソマリア難民を受け入れている。UNHCRは1日平均200人の難民が到着する現状に対応するため、メルカディダ付近でさらにキャンプを設置していく予定でいる。1990年代初期のピーク時には、62.8万人もの難民を8か所のキャンプで受け入れた。1997年から2005年に多くは帰還したが、2007年以降、紛争の再開により再び増加傾向にある。
今回の背景には、政府軍と反対武装勢力の衝突により2週間で1.36万人を強制退去させたモガディシュの状況が影響している。
UNHCRは、ビニールシート、毛布、敷布団、調理道具、ジェリー缶、公共衛生グッズなどの緊急救援物資を、1.8万人の強制退去をしソマリア中部の村に住む難民たちに分配予定である。
詳しくはこちら(英語)