2月24日 ケニア・ダダーブ
「読書は別世界へと連れ出してくれる」と言われるが、読書好きが功を奏してケニアのトップクラスの中学校への奨学金を獲得した4人のソマリア難民のケースはまさにこれである。
モハメド、アミノ、アブドラヒの3人の若者は、人生のうちのほとんどもしくは全てをハガデラ難民キャンプで過ごしてきた。ハガデラは、ケニア北東部のダダーブ周辺で30万人以上の人々―その多くはソマリア難民―に住居を提供している3つの難民キャンプのうちの1つである。4人目の学生であるハッサンは、ダダーブのイフォ・キャンプで生まれた。
ダダーブでコミュニティ・サービスと教育支援を担当するUNHCR職員は、「これは素晴らしい功績だ」と語る。4人は2月初めに寄宿生として新しい学校での生活を始めた。ウィンドル・トラスト・ケニアがアミノのスポンサーとなり、UNHCRが他の3人の学生の今学年度分の学費を負担し、残りの中学3年間のスポンサーとなり得る財団を探しているところである。
モハメドとアミノの2人は昨年、UNHCRが設立に携わったハガデラのアマニ小学校のクラスで成績トップを競い合うほどであった。自称「読書家」である彼らは、昨年12月にケニアの初等教育を終了した後、ハガデラにある2つの中学校のうちいずれかへの入学に向けて準備を進めていた。
4人の学生はみな、人生の新たな章の始まりに興奮を隠し切れない様子である。彼らについて、「難民キャンプの他の学生たちに対して、勤勉に勉学に励むことによって得られるものは何かということを示すうえで、彼らは輝かしい模範だ」とUNHCR職員は話す。ダダーブの難民キャンプの学校は、UNHCRの事業実施パートナーである国際CARE機構により運営されている。
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