韓国、ソウル 24日
韓国で難民認定を受けたエチオピア人男性が韓国の市民権を付与された。これは1992年に韓国が難民条約を採択して以来、初めてのことである。エチオピア人男性(38歳)は、故国での迫害を逃れ、2001年に韓国に庇護を求め入国した。アジアではもともと難民条約署名国が限られており、難民に市民権を付与した国はさらに少ない中で、今回の出来事は画期的である。
「私たちは、庇護国への統合は難民にとって恒久的解決策のうちのひとつであり、アジアではなかなか前例が見られない中で、韓国の先駆的な活動に感謝している」とUNHCR報道官は語る。「市民権はもちろん、最も包括的な統合の形である。韓国に続き、他のアジア諸国が触発されることを期待したい」と歓迎した。
韓国は2001年に初めての難民認定を実施した。1994年に庇護申請の受け付けを開始して以来、175人を難民認定し、さらに国際的な保護が必要であると判断された93人に対して、人道的な立場から特別在留許可を与えている。1994年から2009年末までの間に、韓国政府には2492件の庇護申請が申し込まれ、そのうち321件についてはまだ判断が下されていない。
フィリピンでは2006年以降、イラン難民3人とパレスチナ難民1人に市民権を付与している。
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