タイ、バンコク(11月9日)発
カレン族の少数派武装勢力とミャンマー政府軍の戦闘から逃れるため、多くのミャンマー人がタイの北部に避難を強いられた。UNHCRはシェルター、食糧、水の支援をすすめている。
UNHCRは、8日、タイ政府の支援要請を受け、早朝よりモエイ川の浅瀬を徒歩や廃タイヤで逃れてくるカレン難民、推定15,000人の支援を開始した。
家が襲撃に遭い逃れざるをえなかった人や戦闘の音で避難を余儀なくされた人がいる。多くの人が授業中の子どもを引き連れて着の身着のまま逃れなければならなかった。まず女性や子どもが川を渡り、その後男性もタイに到達した。難民の中には、産まれたばかりの乳児と共に避難を余儀なくされた母親もいた。
9日の報道などによる戦闘終了の知らせを受け、祖国ミャンマーに帰還し始めているという。
今回の戦闘により難民になった人はタイにある2つの地域に避難していたが、8日の夜には国際移住機関(IOM)とタイ軍がメーソット空港近隣の地域に避難場所を移動させた。当初の避難地域が、増大する難民を受け入れるには小さすぎたのである。
地元住民も支援協力を行っていたため、UNHCRは最も援助を必要としている人を優先した支援活動に協力してほしいと地元住民に呼びかけた。地元住民によってUNHCRが9日中に支援予定であった1,000枚のブランケットが最も弱い立場にいる難民に届けられた。
UNHCR報道官によると「UNHCRメーソット事務所の職員は、9日も現場にて新たな流入のモニタリングを続け、難民がどのような理由で逃れてきたか、また彼らのニーズを聞き取りしている。タイ政府とNGOとの連携も進んでいる」と述べた。
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