ジュネーブ(10月26日)発:
UNHCRの報告によると、市民兵による激しい紛争が原因で、ソマリアでは推定6万人以上の人が避難を強いられている。また昨今の武装勢力アルシャバブと対立グループとの衝突によっておおよそ4万人が近隣の村落で避難生活を余儀なくされている。避難を強いられた多くの人が今現在も、食糧や水を入手する手段がなく、公衆衛生も不十分な野外での避難生活をしている。
何千ものソマリア難民が、ケニアの村マンデラの地元のコミュニティーで受け入れている。彼らはふるさとへの帰還を決断をする以前に、紛争が収まるのを待っているが、ケニア国境付近に仮設された野外避難所で生活する何千ものソマリア難民の健康状態や治安状況が懸念されている。
ケニア国境付近の避難所に逃れるソマリア難民の数は増す一方で、今日までに5000人を越えている。その多くが女性、子ども、老人であり、UNHCRの現地スタッフは収容施設や公衆衛生が不十分であり、難民のおかれている状況は、極めて深刻であることを指摘している。
ケニアでUNHCRは、新たに庇護を求めてくる難民の申請に取り掛かっている。また、食糧、水、施設の提供や公衆衛生の向上を図るため、ケニア当局や支援機関との調整に力を入れている。ソマリア国内では、依然として人道支援の妨害が続いているが、UNHCRは地元パートナーと共に状況打開を模索している。
現在150万人近くの国内避難民に加え、60万人以上のソマリア難民が近隣諸国に避難している。
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